by 青葉まちづくりフォーラム
(RC77防災ビジネスの創造と育成に関する研究会 未来防災77WG 報告書より)
青葉まちづくりフォーラムは、横浜市青葉区に在住する小学生を対象に、「自らの身を守り、乗り切る能力」、「知識を備え、行動する能力」、「地域の安全に貢献する能力」、「安全な社会に立て直す能力」を体験醸成する「あおばキッズ防災フェス(2024年10月12日(土))」(主催:イッツコミュニケーション株式会社)を「RC77防災ビジネスの創造と育成に関する研究会」とともに、に共催しました。

あおばキッズ防災フェス配付チラシ
「あおばキッズ防災フェス」は、地域社会の未来を担う子どもたちに対して、楽しみながら「防災×街づくり」に関する学びの機会を提供することを目的に、子どもならではの発想、大人へのヒント・情報を提供することを目指して実施したものです。
当日は、近隣の地域から80名余りの親子づれの方々にご参加いただきました。
会場では、「防災×街づくり」をテーマに、「子どもたちによる乾電池づくり」、「キッズ版目黒巻」、「まち保育✕防災・減災絵合わせカード『てくてくまっち』」などの自分の手を動かして成果物をつくっていくリアルな体験と、」タブレットを使って地域のリスクを発見しマップをつくっていく「子ども防災デジタル・マイマップづくり」のようなデジタル体験などの様々な体験ブースを設置し、さまざまな体験の場を提供しました。

あおばキッズ防災フェス実施風景
(撮影:RC77防災ビジネスの創造と育成に関する研究会 未来防災77WG)
今回の試みの特徴として、子どもたちがリアルな体験とデジタルな体験を同列の体験として捉えていたことや、幼稚園の年中の子どもが防災への関心により来場していたことなどが挙げられます。
一方、課題としては、青葉区自体の立地や災害対策の充実から、ハザードマップ上のリスクが少なく、「子ども防災マイマップづくり」や「自分の家の周辺の危険を確認しよう」などのコーナーで、リスクへの意識づけが十分にできなかった点があります。青葉区などの都市部においては、子どもたちが単独で学校や習い事、塾に通うケースも多くみられます。
今後、災害時の子どもにとってのヒヤリハットなども検証し、子どもを対象としたハザードマップなどの防災情報を啓発のコンテンツとして開発、防災ビジネスにつなげることも検証していきたいと考えています。